旦那さんが、会社の60歳くらいの上司に
「こんなに誰とでもコミュニケーションが円滑な人と出会ったことがない」と、
言われたそうです。
その話しを聞いて「ほんまそれ!」と思った次第です。笑
わたしは、コミュ力でいうとかなり下の部類に入ると思いますが、
旦那さんは稀に見るコミュ力の高さを持っています。
以前、『コミュ力が高い人の特徴』を書いておられるブログを拝見したのですが、
旦那さんにすごく当てはまっていました。
中身を掘り下げていきたいと思います。
1.セルフイメージが高い
そう、自己肯定感というのですかね。高いですね。
「自分のこと好き?」って聞いたら「まぁ好きやで~」って即答してました。
それはね、自分かっこいいとかナルシストとかじゃあなくてね。
ちゃんと自分を認めてあげられているし、自分の能力を認めている。
良くも悪くも。
ちなみに、旦那さんはお世辞にもイケメンではありません。
服装変えても、髪型変えても、どう頑張ってもイケメンにはならないですし、
雰囲気イケメンにもなりません。老けてるし。(ごめんww)
でも、めっちゃ人から好かれます。男女ともに。
(恋愛的な意味ではなく、人間的に。)
年齢も関係なく、上から下まで好かれます。
ということで、見た目は関係ないっていうことですね。
旦那さんは自分で見た目が不細工だということを認識しているらしいのですが
それにも関わらずセルフイメージが高いのはなぜなのか。
見た目以外の強みを認識できているからかなと思います。
セルフイメージが高いから、そんな自分の不細工さもネタにして笑いに変えて
しまえます。※プライドはとても高い、にも関わらずです。
2.きちんとアクノレッジメント(承認)している
アクノレッジメントとは、相手を承認する行為のことだそうです。
相手がどういうことを言われたら喜びそうか?
この人はなにを求めているのか?
どういうタイプの人か?というポイントを、
蓄積してきた経験と知識から、
無意識のうちに嗅ぎ分けて発言しています。
ほんとにそう。
相手を喜ばせることが上手。
旦那さんは、女性がするネイルが好きではないのですが、
わたしは5年以上も欠かさずネイルをしています。
ということは、わたしがとてもネイルが好きだということは明らかですよね。
絶対興味がないであろうに、「どんなネイルにしたん?」と、
変化に気付いて聞いてきてくれます。
ただ、旦那さんからしてみればネイルに対して良いイメージがないので
それに対して「かわいい」だとか「きれい」だという感覚がないのですね。
なので、「春やからそういう色味にしたん?」とか
「いつもと色の感じ違うやん」とか
「ここビーズのってるやん」とかっていう言い方をするんですね。
カワイイとかキレイとか言わなくたっていいんです。
思ってもないことを言って相手の承認欲求を満たしても微妙じゃないですか。
だけど、上のような言い方をすればその後の会話も弾みます。
なんでそういう色味にしたのかとか、
「ビーズちゃうねん。これはストーンと言うのやで。」とか。
女性は基本的に変化に気付いてほしい生き物です。
逆に言うと変化に気付いてもらえさえすれば、
それ以降の感想なりはあまり重要ではありません。
変化に気付いてもらえたということだけで、嬉しい。
興味を持ってもらえたことが嬉しいのです。
上に書いたのは例えばの話しですが、男女に関わらず、
相手の喜ばせ方を自然と把握しているようです。
なので、相手が『この人といて楽しい』とか『居心地が良い』って思うんですよね。
あくまでも自然体であることが大事だけど。
3.適度に相手をいじれる
これは多分すごく難しいと思います。
少しでも間違えば嫌われますし、傷つけちゃいます。
ですが、これも非常にうまいです、我が旦那。
旦那さんいわく「その人の人間性を見抜いて、『この人のこの部分はイジってもいい、この部分はイジったらアカン』っていうのを把握している」そう。
だから、めちゃめちゃプライドの高い人に対してもイジって笑いにできるようです。
もうこれは神の領域ではないかと思ってしまいますね。
普通の会話すら危ういわたしからしてみると、相手をイジるなんて
出来るわけがないです。苦笑
ただ、これは気心知れた友人とかであればまだやりやすいですが、
初対面の人とかはなかなか難しいですよね。
旦那さんは、初対面の人に対してイジるというところまではいかないにしても
冗談の使い方がうまいですね。クスッとくるような。
相手がクスッとなれば、自然と心を開いてくれます。
それにより会話がしやすくなります。そして、信頼関係の構築もしやすくなる。
けれど、ウケ狙いで言ったのに、クスりとも笑ってもらえないこともあるようです。
ですが、それは全く気にしないそうです。(それがすごいわww)
端的に言うと、旦那さんは『相手からの評価を全く気にしない』のだそう。
プライベートでも仕事でも。
もちろん、相手を傷つけるようなことは言ったりしないし、
それは存分に気を付けた上で人と接しているそうですが。
とにかく、常に自然体。
相手の評価を気にしないから
『自分を良く思ってもらうためのヨイショ発言』などもしないし、
だから、ぎこちなくもならないんですよね。
あとは『相手に興味を持つことが大事』だと言っていました。
服装や持ち物とか、少しでも気になることがあれば聞いてみたりして。
人は、相手に興味を持ってもらえるということは、基本的には嬉しいと感じるので、
色々と質問していれば、相手もノッてきて色々話してくれるようになるよ、
とも言っていました。
そして、セルフイメージが高くて相手の評価を気にしないので、
上にも書いたけれど、ボケてウケなくても全く気にならないみたいで。
「渾身のボケかましたのにウケへんとか、めっちゃショックやん!」って言ったら
『それやったら、違うボケをかませば良いだけ』とな。
アドラーの『課題の分離』にも通ずるかと思うのですが、
ウケなかったのは自分のボケが悪いんじゃなくて、
相手の感性に響かなかっただけ、ということかな。
自分が悪いんじゃなくて、相手の感性の問題やねんから、
ショックを受けるところではないということですね!
旦那さんとは同じ職場で働いていたことがあるので、
会社での振る舞いも想像がしやすいし、
プライベートでも、初対面の人が多いサークル活動に一緒に行ったりしていたので
気心知れた友達以外の人との接し方などをわたしはよく知っています。
そういう場での彼のふるまいを客観的に見ていて、
常々「すごいな…」って思っていました。
わたしとは真逆だし、だから一昔前のわたしは「釣り合わん」と思っていたのだけど
彼からしてみれば『そんな完璧じゃないぎこちなさ』に惹かれるものがあるっぽいです。
あと、こんな風に書いていると、彼は友達多くてイケイケのパリピみたいなイメージが出来上がってしまうかもしれないですが、
全然そうではなくて、友達は少ないし(わたしと一緒)、狭く深くなタイプです。
だから、誰でもコミュ力を高くすることは可能なのです。
けれど、そうなれるようにがむしゃらに頑張りたいかと聞かれれば
答えはNOです。
だって、無理だから。(爆)
ある程度は対人スキルを磨けても限界はあるし、
だから、それはそれで良いのかなって思うのです。
旦那さんから見れば、こんなコミュ力の低いわたしに対しても
「すごいな」と思える部分があるそうです。
コミュ力が高ければ人間的価値が高いのかといえば、
そこだけで判断できるものではないし、
人が持っているものや強みというのは、それぞれで違う。
だから、無理に個性を捻じ曲げてまで、
こうで在りたいと思う人に近づく必要もないのかなと思います。
ないものを嘆くより、あるものを伸ばす、がわたしには合っているかな☆
photo by Q in 公園