☆*写真好きなHSPの日常**♪

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)という独特な気質を持って生まれた、写真大好きなOLが綴る日々です♡

だけどやっぱりキミといたい

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今こうして付き合っていた彼とすんなり結婚して、

わたしは幸せな恋愛をしてきたように思われるかもしれませんが、

決してそうではありませんでした。

 

『結婚したいけれどできない』『結婚したいけれど彼がしてくれない』

そんな過去を通りすぎてきました。

(旦那さんとはやっぱりそういう縁なのか、とてもすんなり結婚できました)

 

わたしは昔から結婚願望が強かったのですが

なかなか結婚まで辿り着くことができませんでした。

 

その一因は、わたしはとても危なっかしい人を好きになる傾向があったこと、

かもしれません。

 

わたしは昔から、常にホームのギリギリを歩いているような感覚がありました。

それはHSPである故の生きづらさの象徴だったんだと今になって気づくわけですが、

それは決して傍から見えるものではありません。

 

わたしはおとなしいけれども、普通に喋るしよく笑うし、明るい友達もいる。

スポーツが好きだから、アクティブに動く一面も持っています。

いつもニコニコしていて、

だけど、心の奥底ではキリギリを歩いている感覚を誰かに気づいて欲しくて、

悲鳴に似た叫びをずっと発してました。

そんな叫びにたまに気づいてくれる人がいて、

しかしそれはやはり同じ叫びを抱えている人だったりします。

 

同じ痛みを経験してきているから、わかり合えるし、

隠し扉を見つけたような嬉しさがあって、

宝物のように抱えていた悲しみを見せ合って傷を舐め合うことがてきる。

 

そうこうしているうちに、ふたりは熱烈に惹かれあう。

 

この人しかいない、なんて恋する乙女のような常套句を掲げてその人にのめりこむ。

けれど、ふたをあけてみると、『支えてあげたい想い』と、

『自分のキャパじゃどうすることもできない』という天秤に乗ったおもりが

ぐらぐらと揺れ続ける。

 

ずっと一緒にいたいと思っていてもどれだけ願っても、

ふたりは一緒にいることのできないという未来が茫然と目の前に横たわり、

だから、今この幸せで仕方ない一瞬一瞬を閉じ込めていたいと何度も願った。

 

 

***

 

 

わたしは、写真をやっている20代の子たちの写真アカウントを

たくさんフォローしています。


大半が20代前半で、写真アカといえども、そこには恋愛事情もからんでくるわけで、

その子たちのTwitterを見ていると時々心がギューッとなります。

それは昔の自分を見ているようで、とてもつらくなるから。
 

20代前半というのは、大学生だったり、これから就職したり、

社会人1,2年目だったりと、これからの自分はどうあるべきかとか、

否が応でも人生を考えなくちゃいけなくて、余裕がありません。

男の子も女の子も。


そんな余裕のなさがふたりの関係を脅かすこともあるし、

だから、お似合いだったふたりが別れてしまうことも少なくはありません。

 

Twitterを見ていると、カップルで写真を趣味としている子たちがすごく多くて

なんとも羨ましいのだけど、たまに、

あなたが一緒にいるべき人は多分その人じゃないよって

言ってあげたくなることがあります。

 

お互いが好きで好きで仕方なくて、両想いで、

どこからどう見たら別れた方がええのん?ってなるかもしれないし、

とてもお似合いだとわたしも思うのだけど、

不安定な彼と一緒に未来を創っていくのはとてもしんどい。

彼女さんが楽観的で繊細な人でないなら多分うまくいくと思う。

だけど、寂しがり屋で心配性な人だったらしんどいだけ。


皮肉にもそういう彼女さんはとてもいい子で良心的なのです。

だから、身を粉にして『あなたを支えたい』みたいになっちゃう。

あなたこそが守られなくちゃいけない存在なのだよ、と思うのだけれど。

 

どうにも防げない物理的な環境によって邪魔をされているカップルも多いし、

そういう子たちからしてみると、

結婚して、毎日おはようとおやすみを言い合えることが奇跡だし、

出かけても同じ家に帰れるというそんな簡単なことが、

何にも代え難い幸せであるのです。


だけど、距離が、年齢が、様々な環境がそれを阻む。

そんな障害物がなくなるのはいつのことなのかと想像しただけで、

めまいが起こりそうになるほど、未知すぎて恐怖と不安で押しつぶされそうになる。

 

そんな過去を通り過ぎてきたから。

痛いほどわかる気持ちが時に自分の心を締め付けるのです。

 

どうかどうか、みんなに幸せな未来がありますようにと、願ってしまう。

 

 

photo by Q in 南港