↑↑ 前回からの続きです。
その人と出逢ったのはスポーツサークルでした。
彼氏があんまり相手してくれないし、彼自身もスポーツサークルに熱心に通っていて(実力も相当なものだったのだけど)
わたしも何かやりたいと思うようになっていました。
そういうスポーツサークルってカップルや夫婦で来ている人も多くて
彼のところもそんな人が多いのにわたしを一切誘ってこないあたりにも少々イラついていて(笑)、
わたしはわたしで楽しむんだからなー!へっ!みたいな気持ちが確かにありました。笑
(今思うと、実力も全然違ったので誘いにくかったのかもしれないですけど。)
わたしは学生時代ずっとスポーツをしていたし実際に好きだったので気軽にやり始めていました。
彼氏が忙しいから基本的に暇だったので、毎週のように行っていると顔見知りが増えてくるもので、
社会人にもなれば新しい友達なんてそうそう出来ないと思うのですが、
そこでは友達まではいかないにしても、知人程度の人とたくさん出逢うことができました。
来ている人の年齢層も、だいたい独身で時間のある20代半ば~アラサーなので年代もバッチリ。
皆考えることは同じなんですね。笑
スポーツというのはすごくストレス発散になるし、とにかく気持ちが上向くんですね。
体はしんどくなるのは当たり前だけど、心がめちゃくちゃ軽くなるんです。
好きなスポーツをしているからなおさら。
行けば同年代の人と話せて楽しいし。
遅れてやってきた青春
そうこうしているうちに、毎週のようにサークルに来ていて顔見知りになった数人で
集まる機会が多くなってきたんです。
わたしは大学時代もサークル活動とかあまりちゃんとしていなかったので
(大学生のサークル仲間とかそういうのが苦手だった。お酒飲めないし。)
ものすごく青春というか、リア充感がすごくて、とにかく楽しかったです。
遅れてやってきた青春みたいな?笑
その人はそのグループの中にいた人でした。
ずっと言っている通り、わたしはド人見知りなのでなかなか人と仲良くなれないんですが
その人とは初対面の時から緊張もなく話せた人でした。
(たま~にそういう人がいます。)
なにか通じるものを感じたふたり
わたしたちはとにかく似ていました。
感覚がまるっきり一緒で。よく考えるとその人もHSPだったのかな。
思考回路とか本当に一緒。
まるで自分を見ているかのようで、不思議でした。
色んなことが分かり合えるから話していても楽しかったです。
だから、結構深い話もするようになっていました。
そこで言われたんです。
『きゅうちゃん、彼氏とその関係性続けていって良いと思ってるん??』って。
目から鱗とはこのことで。
わたしは自分の心を抑圧していることに気付いていないし
普段からケンカもしないし、お互いを思いやれているし(?)、
すごく仲良しな2人だと思っていたから、そんな風に言われたことに驚きました。
『相手の気持ちを考えるのは大切なことやし、時には相手の気持ちを優先してあげることもあると思う。だけど、きゅうちゃんの本当に想いが彼氏に何も伝わってない気がする。きゅうちゃんは我慢ばっかりしてる。それを彼氏も全く気付いてない。そんな関係性続けてたら、きゅうちゃんがこの先しんどい思いするだけだよ』
えぇぇぇ!?!?わたしが我慢してる!?あ、してるかも。。でも、彼が幸せならそれがわたしは嬉しいから自分が我慢して彼が幸せならそれがわたしの幸せ。問題ないよ?って感じだったんですけど。
(問題ありまくりやけどww)
本当の想いが何も伝わってないっていうのはその通りな気がしました。
何も伝わってないし、だから何も伝わってこないし・・・。
そんなことを考えていると今までのお付き合いが走馬灯のように頭に流れはじめ。。
常に友達と趣味を優先していること、ある一件でショックを受けたこと、無き者のように扱われること。
愛情を感じる言動がないこと。。
バーン!って何かが破裂した音が聞こえたような気がしました。
一方的に愛情を伝え続けていたわたし
基本的に彼からは愛情を感じないのだけど、わたしはわかりやすく愛情を伝えていました。
過去にそれを怠ったせいで浮気されたことがあったので
愛情を言葉にして、行動にしてきちんと伝えることの大事さを実感していたんです。
だから、大げさなくらいいつも感謝を伝えていたし好きな気持ちも伝えていました。
それが彼にとっては良くない方向に動いているとは全く気付かなかったんですが、
そんなことをしていると『きゅうはどうせ俺のことが好きやし』って思われていたんです。
そんなことは口にしないけれど、普段の行動とかからすごくわかるんですね。
それはイコール見下げられている、とも感じていました。
だけど、見下げられるのなんて上等だぜという自己肯定感の低さを持ち合わせいたので
「わたしはその程度だから」と思い、気に留めていませんでした。
実はめちゃくちゃ気にしていたのですが。。笑
わたしという人間を彼女としても、ひとりの人としても尊重されていないなって感じていたんです。
その感覚ははっきりとありました。
他の人は評価してくれなくても、彼氏は評価してくれる存在だとわたしは思っていました。
おとなしくても、きゅうちゃんにはいいところがあるじゃないか、と認めてくれるのが彼氏だと思っていました。
それが全くなされていないことに、実は小さく傷ついていました。
わたしは身なりからして、あまりしっかりしたようには見られません。
ふわふわしている感じらしくて、幼く見えるから余計そうなだと思う。
でも、わたしは基本マジメだし結構色んなことをちゃんと考えている。
見た目の印象から与える自分とは違うと思っていて(もちろんそういう部分もあるけれど)
それを何もわかっておらず、ただアホな子やと思われている節があって
それは何となく心外でした。(アホな部分はもちろんありますけど。笑)
そして、彼を好きな気持ちを一旦横に置いて盲目になっていない自分で彼を客観的に見ようと思ってしまった時に
タイミングが悪く色んなことが起こるわけです。
別れの序章はとても些細なことから
普段から主張しないわたしが、どうしてもやりたいと主張したことは
結局彼の意見に跳ね除けられてしまったり、
自分は普段から友達を誘いまくるくせに、年に1回あるかないかのわたしの友達からの誘いには、趣味を優先して断られるし、
待ち合わせの時間に完全に遅れているのに連絡を一切しないという事態が起こったりして。
わたしは時間には厳しい人間で、車とかなら道路状況によりけりで時間が前後してしまうので何も思いませんが
電車で待ち合わせしているなら確実にその時間に来れるわけで、
何らかのトラブル(寝坊した、準備に手間取った、電車が遅延した等)が起こったなら
それならそれで、そのように連絡をしてくれたら別に何も思わないです。
不可抗力なんてたくさんあるんだから。
そんなことで怒らないことくらい、彼がいちばんわかっているはずなのに。
わたしは遅れたことにイラ立ったのではなく、遅れることが確実なのに連絡をしてこなかったこと。
『きゅうなら怒らへんからいいや』っていう心境が働いているわけです。
普段から見下されている気がしていたけれど、どんだけわたし尊重されてないんだよって思いました。
何かが崩れ落ちる瞬間というのは、一見関係のないようなとても小さな亀裂から始まってしまうものだと今は思います。
この時から、今まで溜まっていた彼に対するマイナスな想いがマグマのように溢れ出して
それはもうなす術もないくらいに勢いづき、色んなものの形を変えていってしまいました。
その中のひとつに彼とのお別れがありました。
自分から別れるなんてありえないと思っていたのに。
こんな風に書いていると彼が良くない人に思えるけれど、問題があるのはわたしの方なんですよね。
いい彼女だと思われたいがために心の抑圧をしまくっていたせいで
パンパンになった瓶は蓋を閉めることができなくなってしまった。
その後
そんな元彼から少し前に、ものすごく久しぶりにLINEがきたんです。
別れた人とは一切の連絡を断ち切るので、それらしく返信して終わったのですが
結局彼は何を言いたかったのかはわかりません。
ただ、風の噂でもうすぐ彼が結婚するようだと聞き、もしかしたらそれが言いたかったのかな。。
もうふたりとも新たな道を進んでいるので過去を気にしても仕方ありません。
彼の結婚の話を聞き、少しほっとしたのも事実です。
ありきたりだけれど、素敵な家庭を築いていって欲しいです。
どこかで会いませんように、とは願ってしまいますが。。(´・ω・`)
ただ、本当にバカみたいなのだけど、悪い意味で忘れられないんです。
色んなことが。
正確に言うと、嫌な気持ちになった色々、が忘れられないんです。
続きは次回。
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