今回見た作品はとってもとってもあったかくて、ずっとずっと抱えていたい、ずっとずっと胸の奥にしまっておきたい、そんな気持ちになるわたしの中での最高傑作でした。
本当に素晴らしかったです。
作品名は『海街チャチャチャ』です。
簡単に言うと、海を臨む田舎町での30代2人のラブストーリーなんだけど、これだけ聞くとめちゃめちゃおもしろくなさそうでしょ!?
「絶対退屈するよねぇ…」と思いながら見始めたんですけど、これがビックリ!
1話目からおもしろい!!
どんどん引き込まれていってしまいました…。
ヒーリングドラマと言われているのだけど、本当にそう。
ヒーリングドラマなんて眠くなりそうなのに、飽きない。
なんでなの!?と問いたくなるほど。。
魔法にかけられた気分でした。
韓国でもそこそこヒットしたらしく、ちょうどイカゲームと同じタイミングで放送されていて、圧倒的に人気のイカゲームのそばでこちらも強い人気を誇っていたようです。
要素としてはラブコメ&ちょいヒューマンって感じなんだけど、壮大なストーリーで作られる作品が多い中、この海街チャチャチャはラブコメのみで成功をおさめた珍しい作品なのです。
何か大きなことが起こるでもないんですけど、主人公2人が少しずつ惹かれ合っていく様子がとてもとても繊細に丁寧に描かれていて、演出も相当凝られていました。
この作品を見て、『silent』がヒットした理由がなんとなくわかった気がしました、
ストーリーも設定も何もかもが違うけれど、脚本のすばらしさ、演出の巧みさ、それぞれのキャラ設定(捨てキャラがいない)、映像美(眺望の良さ)。
そしてなんといっても主人公2人のハマり具合、が2作品の共通するところかなと思ったりします。
そもそも、なんでそんな退屈しそうなドラマを見始めたかというと、、完全にキム・ソノロスだったからです。笑
いや、ジピョンロスというのかな?笑
前回の記事で最強の2番手の話をしていますが、このジピョンが忘れられなくてどうにか報われて欲しくて…。
ジピョン演じたキム・ソノさんがスタートアップの後に主人公を演じたこの作品を見始めたわけです。
結果、より一層キム・ソノロスへ突入しました。
これは、イ・ミンホで撃ち抜かれた時の感じと似ていますね…。笑
ここからはネタバレ全開でいきます♡
女性優位で描かれている
韓国では日本よりも男尊女卑の文化がまだ残っているようで、田舎町なんかでは特にその色は濃いかと思うんですが、あえて女性優位に描かれています。
序盤でヒロインのヘジンが田舎町コンジンからソウルへ車で行くシーンがあるのですが、「買ったばかりの車だから触られたくない」という理由でまぁまぁの長い距離をヒロインが運転し、主人公の男性、ドゥシクが助手席というシーンがあります。
そして、急ブレーキをかけるシーンもあり、ドラマではよくあると思いますが助手席の人が前のめりにならないように、腕を伸ばして支える?行為なんかもヒロインがやってるんですね。
主人公の男性がヒロインにこれをするのは、あるあるだと思いますがこれは逆。
この新鮮さが良かったです。
その他、告白もプロポーズもヒロインからなのです。
めっちゃ新鮮じゃないですか♡
そのあたりもとてもステキだなと思いました。
最終回で結ばれるのではなく…
全16話中、10話の最後で結ばれるんですよね!!
わたしとしてはこれが最高にハッピーでした♡
日本のドラマだとこういうラブコメはだいたい、最終回で結ばれてハッピーエンドという感じが多いですが、そうじゃない。
まだ6話残す段階で結ばれちゃうんです~~!
正直ね、わたしは付き合ってから起こるアレコレの方が興味あったりします。
それまではツンケンしていた2人が、きちんと思いを伝えあった後はひたすらにラブラブモード。
もうキュンキュンが止まらなかったです!
支え、支えられの関係性
ラスト2話では、主人公ドゥシクの抱えていた痛みの全容がわかるわけですが、そこでヘジンが「全部1人で抱えてきてつらかったよね…苦しい時は苦しいって言っていいし、泣きたい時は泣いていんだよ」と言いながら支えている姿には全女子が泣いたんじゃないでしょうか!?笑
ガムニおばあちゃんが亡くなって手紙が見つかった時も号泣しつつ支えられていましたよね。
こういうね、彼女側が全力で支える!っていうシーンがこれまた新鮮ですごく良かったなと思いました。
基本的にはドゥシクの方が支えているわけで、ヘジンの身に何か起これば必死に守ってくれるし、町のみんなからも『頼れる男』として存在しているわけだけど、こういう弱い部分を彼女にだけ見せる姿がたまらんっっ♡♡
理想的な人生の閉じ方
ドゥシクの闇だった部分が明かされ、その心の闇が溶けていったところで…
まさかのガムニおばあちゃんが旅立ちます。
仲良しのおばあちゃんが泊まりに来て、あれやこれやと語っているところで「これはもしやフラグ…」と思いました。
今でも十分、涙涙なのにここでまたかぶせてくるんかーっと思いましたがやはりそうでしたね。
でも、よく考えてみれば理想的な亡くなり方だなと感じました。
病気で苦しんでいたわけでもなく、好きなものを思う存分食べることができて、『今がいちばんいい』『毎日遠足の前日のような気持ち』そんな中で仲良しな友達と心を通わせ、一番安らげる自宅の布団の中で眠るように旅立つ…。
これはある意味ステキな人生の閉じ方だと思いました。
突然の雨のような(いい方の)笑
見る予定もなかったのに、突然横入りしたようなかたちで見始めたこちらの作品でしたが本当に出逢えてよかった。
キム・ソノさんありがとうー!!♡
その後色々あったみたいですが、最近復活されてきてるようで。
ちょうど最近日本でのファンミーティングもあったようです。
「行きたかった~!」とまではいきませんが、日本に来てくれていたというだけで嬉しいです。笑
もう少し、キム・ソノロスは続きそうです。
今度こそ『太陽の末裔』見たいんだけど、しばらくは浸りたいと思います。