☆*写真好きなHSPの日常**♪

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)という独特な気質を持って生まれた、写真大好きなOLが綴る日々です♡

子どもには絶対にしないと決めていること

f:id:lucky--happy--smile:20211029144430j:plain

 

独身の頃、子どもにきつく当たるお母さんを街中で見かけては「わたしはあんな風にはならない」なんて思っていましたが、今ではそのお母さんの気持ちがわかるなと思います。

性格上、きつく当たるとかできないんですが、「こんなこと言われてもどうしようもないよな」と思うようなことを言ってしまう。

「こんな言い方しても意味ないよな」とわかってはいるものの、イライラしてつい言っちゃう。

そんなことが日常茶飯事です。

難しいですね…。

 

そんな中でも、これだけは絶対にしないと決めていることがあります。

それは、子どもを故意に無視することです。

 

先日、長女があまりにも言うことを聞かなさすぎて、言っていることが意味不明すぎていろいろ理不尽で…

「もう知らない!!もう何もしてあげない!!無視!もう無視だからな!」って思った瞬間があったんです。

これは口には出して言ったわけではなくて、心の中で咄嗟に思ったんです。

だけど、「無視!」って思った瞬間に小学生の頃のある記憶がふっと蘇ってきたんです。

それを思い出して、どんなにイラついてもどんなに理不尽なことを言われてもされても、無視だけはしちゃいけないなって思い直したんです。

 

どんなことがあったのか

小学校5年生の時の話。

小学校高学年ともなると女子はグループができていて、わたしはAちゃんと2人で仲が良く、いつも一緒にいたし移動時間とかも一緒に行動していました。

そんなAちゃんには困った部分があり。

それは、何の前触れもなく突然無視してくるのです。

 

昨日まで普通に仲良くしていたのに。

さっきの休み時間まで普通に仲良くしていたのに。

それは突然やってくる。。

 

Aちゃんはわたしと仲が良かったですが、明るくてクラスの中心的存在で、友達がすごく多かったです。

わたしがいなくても友達はたくさんいました。

休み時間に遊んでくれる友達も、移動教室に一緒に行動してくれる友達も。

一方でわたしはそういう感じではなかったので、Aちゃんがいなくなると1人ぼっち。

 

友達に無視されるという行為もつらいし、1人ぼっちになるのもつらい。

 

でも、耐えるしかなかったので耐えていました。

それでもって、無視が終わるのも突然なんです。

本当に意味が分からない。

 

なんでこんなことをするのかも全くわからなかったんですが、20年以上の時を経て、わかった気がしたんです。

わたしが長女に対して「無視してやる!」という感情になった時に。

「あ、Aちゃんはこうして親から日常的に無視されて育ったのかもしれない」と。

 

だってね、突然仲良しな友達を無視するなんて普通だったら考えられない。

そういうことをされた経験がないとできないと思うんです。

 

子どもって、良いことも悪いことも、親の影響をモロに受けるものだと常々感じています。

 

次女は保育園のクラスで大好きな子がいて、「○○くーん♡」と言ってギューとかチューとかすごいしてるらしいんですけど。

それって日常的に誰かにしてもらてるからそういうことができる。

だって、してもらっていなかったらやり方すらわからないと思うから。

 

Aちゃんのおうちは少々複雑だったので、なんとなくそれのせいかなと思ってはいたんですが、こういうことだったのかなと今になってわかったんです。

 

真相はわからないですけど。

 

けど、そうであってもそうでなくても。

やっぱり無視はいけない。

存在全否定だから。

悪口なんかはまだ相手の存在を認めている。(だからっていいわけではもちろんない)

無視はそれすらもない。

心の傷は深いなと思います。

 

わたしは、子どもの頃にそういう経験があったので、誰かに対して無視をするとかそういうことは絶対しないようにと思って生きてきたんですが、それすらも覆そうとする育児というのは相当にハードなんだなと改めて思いました。(そこか)

 

でも、こういう経験があったからわたしは立ち止まれた。

だから良かったなと思います。

 

後日談

わたしの小学校は2年ごとのクラス替えだったので、6年生になってもAちゃんとは同じクラスで仲良くしていたんですが、繰り返される突然の無視にわたしはもう耐えきれなくなって、Aちゃんと離れることを決意しました。

Aちゃんはクラスの中心的な存在だったから、Aちゃんを敵に回すということはクラスの女子全員を敵に回すかもしれない行為だったけれど、それでもいい、もうどうでもいい、どうにでもなれ!と、かなり開き直りました。笑

人生でいちばん開き直った瞬間だったなと今でも思います。

 

もちろん、Aちゃんを無視したりはしません。

Aちゃんが誘ってくれたりこちらに来てくれたらいつも通りに接する。

嫌な態度も全くとりません。

だけど、わたしからAちゃんの方へ行くことを徹底的に辞めました。

自分からAちゃんを遊びに誘うことも一切しない。

Aちゃんは友達がたくさんいたので、わたしがAちゃんの方へ行かないことで、1人になるとかそういうことは一切ありませんでした。

対して、わたしは1人でした。苦笑

だけど、あんなに傷つくくらいなら、毎日「次はいつ無視されるのか」と怯えるくらいなら1人の方がマシだと思っていました。

そうこうしているうちに、なんとなくわたしと一緒にいてくれるような友達ができてきて、そしてもっとその先に。

なぜかAちゃんのまわりに友達がいなくなっていたんです。

いじめられていたとかでもなく。

自然とAちゃんの方へ集まってくる友達がいなくなったという感じ。

あんなにいつも輪の中心にいたのに、それが全くなくなっていた。

じゃあAちゃんはそこから孤独になっていったのかというとそうではなくて、それなりに一緒にいてくれる友達を作り、楽しくやっていってるようでした。

が、絶対仲良くならないだろうなというようなグループに所属していました。

(なぜ??)

 

わたしがAちゃんから離れたこと、Aちゃんにとってはかすり傷でもないだろうなと思っていたけど、何か感じるものはあったかなぁ。

別に何も感じてないならそれでいいんですけど。

 

心の根底にあるもの

こんな風に簡単に人を無視しちゃう子とか、いじめをしちゃう子とかって、やっぱり家庭環境に原因があるのかな?

Aちゃんはいわゆるステップファミリーで、歳の離れた弟や妹がいたけれど、(きょうだいは多かった)その子たちとはお父さんが違いました。

そして、お父さんとはそんなに仲良くないかなと言っていたことがありました。

あと、Aちゃんはお母さんが18歳の時に生まれた子でした。

これが何か関係があるのかはわからないけれど(純粋に若いお母さんでめっちゃ羨ましかったけれど)、お母さんは10代で子どもを生んで離婚して、大変だっただろうなと思います。

Aちゃんはそんなお母さんから育ててもらってどんな風に感じていたんだろう。

何か寂しい気持ちとかあったのかなぁ。

お母さんが悪いとか言いたいわけじゃないです、全く。

親になってわかることっていっぱいあるし。

とにかく子どもを生かすことに必死だっただろうなと思います。

そんなお母さんやAちゃんの気持ちを救ってくれる場は果たしてあったんだろうか、もしなかったんであれば、これからそういう場が増えていけばいいなと思います。

 

で、こういう経験を通じて思うことはやっぱり。

子どもには、まわりの人を故意に傷つけるような人にはなって欲しくないなと思うし、であれば、そうならない為にできることはなんだろうかと考えながら育児していきたいなと思っています。