☆*写真好きなHSPの日常**♪

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)という独特な気質を持って生まれた、写真大好きなOLが綴る日々です♡

マタニティマークが幸せの象徴に思えて

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タイトルはいつしか友人が言っていた言葉。

うん、、なんかわかるな。

いや、すごいわかるなぁと思ったことがあります。

20代半ばくらいの頃かな。

 

当時は(というかずっとだったけど)、恋愛はうまくいかず、仕事も総合職で、しんどくてしんどくてたまらなかった。

だから、街中で見かけるマタニティマークはわたしの心を少し暗くしました。

『あの人はわたしが到底辿り付けない結婚をして、さらにはお子さんまで授かって…どんだけ幸せなんだよ…』って。

年齢もそう変わらないのがわかるし。

誰かも知らないすれ違う人と比較したってなんの意味もないとわかっていながらも、なんとなくつらかったなぁと思います。

 

当時は結婚なんて夢のようだったし、子どもに関しても持病やらの関係ですぐにできるとは思っていませんでした。

多分、長くかかるんじゃないかなって20代前半の頃から思っていたので、子どもなんて夢のまた夢のまた夢…くらいで。

SNSとか見ていると、結婚報告があったかと思ったらあまり時を経ずに妊娠報告が流れてきて、わりと皆ポンポンとお子さんを授かっていて。

そういうのだけを見ていると妊娠ってすぐに出来るのかなって思いがちだけど、全然そんなことはなくて。

奇跡中の奇跡であることは昔から知ってた。

だから余計に尊く見えたのですよね。妊婦さんが。

 

今思えば、妊婦さんがみんな幸せなわけではないんですよね。

シングルマザーになる方かもしれないし、リスクがありながらの妊娠かもしれないし、夫や義理家族とうまくいっていない、体調に不安がある、胎児の発育状況がよろしくない…とか。

そもそもつわりでめちゃめちゃつらい状況なのかもしれない。

それでも頑張って出勤している妊婦さんなのかもしれない。

長い長い不妊治療の果てに授かったのかもしれない。

一目見ただけじゃその人のストーリーなんて1ミリも見えないのに。

ただ羨んで比べて落ち込んでた自分。。

 

そんなわたしがマタニティマークをつけられる立場になったんです。

現在妊娠8ヶ月を迎えました。

ここまでこれただけでも感慨深いのですが…

これはまた置いておいて。

 

過去の色んな経験から、わたしはマタニティマークはつけないって思ってました。

だけど、実際のところつわりがきつい中で毎日満員電車で出勤しなくてはいけなかったので、何かあった時のためにと思い、マタニティマークをつけようかと考え始めました。

マタニティマークに関しては賛否両論があるのは知っているし、色々複雑な思いでした。

旦那さんに相談すると、そもそも批判的な意見があることを知らなかったようで驚いてましたが、「そんなに深く考えんでいいんちゃう?」と言われて、じゃあ、つけようかなと思ってつけることにしました。

別に席を譲って欲しくてつけるわけじゃないですし、席を譲ってもらえることなんて妊娠期間約10ヶ月間のうち、1,2回ある程度だと思っていました。

だけど、そんな思いは見事に裏切られたんです。

良い方に。

 

始めてマタニティマークをつけた日、いつものように最寄り駅から電車に乗り込みました。

混んでいるので座れることはまずありません。

ドア付近にいると邪魔なのと、つり革が届かないので、いつも座席のある中の方まで入り込むのですが。

その日、座席の前に立った瞬間に目の前の女性の方が「あ、どうぞ」って言って下さったのです。

えぇぇぇぇ!?!?

マークをつけたその日の、電車に乗った瞬間に譲って頂けたのです。。。

リアルに涙が出そうでした。

こんなことってあるの!?!?って。

どこか人に対しては疑ってかかっていて、世の中に対して斜に構えているようなわたしなので、《世の中の人って意外と優しいんだよ》って教えられた気がしたんです。

お腹の中のベビたんに。

 

それ以降もたくさんの方が譲って下さいました。

毎日電車に乗っているので、ただ単に分母数が多いからというのもありますが、数えきれないくらい譲って頂いています。

1,2回ある程度だと思っていたのに。

本当に驚きです。

譲って下さる方は、たいていはわたしより年上の方が多いですが、ある日のこと。

高校生の女の子が自分の前の席が空いたので座ったのだけど、 斜めの方にいたわたしのマタニティマークに気が付いて、少し離れていたにも関わらず、わざわざ呼んで譲ってくれたのです。

空いた席に一旦は座ったものの、気が付いて譲るなんて…。

高校生でそんなことができる子がいるんだなって本当に驚いたし、感謝の気持ちでいっぱいに。

あぁ我が子もこんな子に育ってほしいなぁなんて思った瞬間でもありました。

 

マタニティマークをつけることで傷つくことがあるかもしれない、そんな風に思っていたのですが、そんなことはなくむしろ逆でたくさんの優しさに触れることができています。

本当に感謝です。

だから、わたしも人に優しくしようってより一層思うんです。

まちゆく人が、名前も知らない今時のネーチャンでしかないわたしに優しさをくれるんです。

ね、わたしもそんな人で在りたいと思います。

 

妊娠して気が付いたことがたくさんあります。

嬉しくて喜びでいっぱいの中でも、葛藤や複雑な思いなどもあります。

それもまた綴っていけたら。

毎日不安でいっぱいだけど、この先もがんばりたいです。

 

photo by Q in 中之島バラ園