「きゅうちゃんはこの本読んでみるといいよ」と教えてもらったのが
『嫌われる勇気』でした。
もう知らない人はいない(それは言いすぎかww)くらい、
本屋さんでも山積みされていますね。
こういった類の本ってたくさんあると思うんですが、異様に売れてますよね?
Amazonのレビューもめっちゃ多いし。
そんなに「嫌われる勇気」を持てない人多いのかなぁ。
っていうか、この本を読んで少しでも心動かされる人が多いんであれば
それはすごく意外だったなぁ。
みんな『気にしぃ』なんですかね。
わたしはその『気にしぃ』の頂点に君臨しておりますが…。苦笑
知り合いの人で、悪い意味であんまり相手の気持ちとか考えずに
自分の心のままに人生を生きてる人がいるんですね。
意図して相手を傷つけたりはしないんだけれど
そこもうちょい配慮せなあかんでしょ、っていうようなことを平気でする。
直接わたしは関わりがないので、被害があるわけでもないんですけど。
『嫌われる勇気』の中で、『課題の分離』っていうのが象徴的に出てくるんです。
たぶん、これができてない人が非常に多いのかなと思うのですが。
そのときに閃いたんです。
あ、あの自分の心のままに生きてるあの人こそが
『課題の分離』をしている極みではないかと。笑
もちろん、その人はいきすぎなんですけど。
けど、あそこまで相手のこともあまり考えずに
自分の心のままに生きていけるあの図太さっていうか。
そのエキスちょっとでも欲しいなと思いました。
相手がどうだとか何も考えないから、人生ラクだろうなぁと。笑
悩みもなさそうだし。気にしないんだから、色んなことを。
なんとも羨ましい。。(何度も言いますがその人はいきすぎなのですが。笑)
『嫌われる勇気』はちょっと難しくて、続編の『幸せになる勇気』はもっと難しくて
これは2,3周くらい読むべきだと感じていますが
いかんせん、わたしには難しいので2周目まで手が出ません;;
だけど、トラウマは存在しないとか目的論とか
すごくすごく画期的だなぁと感じました。
そしてやっぱり印象に残ったのは先にも言った『課題の分離』なんですね。
HSPの本でも登場してました。
わたしみたいな気質の人間は、「こうしたら相手はこう思うだろう」
っていうところを考えすぎてしまって、何もできなくなってしまうところがあります。
とにかく気にしすぎて疲れてしまう。
だけど、「わたしがある行動をとった」、「こんなことを言った」、
だからって、それに対して相手がどう思うかなんてわからないわけです。
それはその人がどう受け取るかの問題であり、
わたしは関係ないし気にするところではない。
もちろん、意図的に相手を傷つけるようなことを言ったり、
行動したりするべきではないし、
道徳的な、常識の範囲というものがあるのは大前提ですが。
わたしとか世の中の人たちはそこをすごく気にするんですよね。
なにかを発して、そこで相手がどう受け止まるかまでを自分の範疇におさめちゃう。
だから、異様に気を使ってしまうし疲れちゃう。
その概念のもっと先をいくと、そこには『自分の人生をちゃんと生きる』って
ところに繋がっていきます。
課題の分離の概念もすごいけれど
いかに自分の人生を生きてこなかったかっていうのを痛感しました。
だから、こんなにしんどかったんだなぁと。
それがまぁココロの声ってやつなんですけど。
「きゅうちゃんはもっと心の声聞いてあげなあかんよ」って言われたんです。
わたしは基本的に、自分の内面のこととか全然話さないんですけど
この人ならわかってもらえるだろうなって思って、
過去のこととか現在のこととか、色々話したら
「きゅうちゃんは自分で自分をいじめすぎてる」
「心が悲鳴あげてるよ? だからそんなに体悪くなるんやで。」って。
自己主張なんてまずしなかったし、
人に合わせてばっかだったなぁわたしの人生、、って思った。
結構いろんな考え方とか理解できるタイプだったからっていうのあるけれど。
相手本位で生きている方が楽だったんです。(というか、そう思ってた。)
そうやって人に合わせられる自分が
「すごく柔軟性のある人間なんだ」って、肯定的にも捉えていた。
だから、それが自分を苦しめていたとも全く思わなかった。
人に合わせるから嫌われることもないし
そこで認められて、自分の価値を認識する、っていうことを繰り返してきた。
そこに『本来のわたし』はどこにも存在しないんですよ。
だから、ツライの。
わかってほしいよーーーってどっかで声がする。
だけど、無視!
そんな感じだった今ままでは。
最近は、写真っていう感受性を爆発させられる最高のアイテムとの出逢いとか
いろんな書物を読むようになったり、ひとの話を聞いたりして。
今ようやく、約30年生きてきた中でようやく
『自分の人生を生きる』っていうところのスタートラインに立った気がしています。
『自分の人生を生きる』だけじゃなくて
『自分の人生を ”ちゃんと” 生きる』かな。
何を今更改まって?自分の人生を生きるって当たり前やん!って
なるかもしれないんだけれど
その当たり前ができていない人間がいたわけです。
わたしだけじゃなくて、気づいてないだけで自分の人生を生きていない人、
結構いるんじゃないでしょうか。
だから、『嫌われる勇気』もベストセラーになるのかな。
『嫌われる勇気』も『幸せになる勇気』も2周目に手が及ぶのは
まだまだ先になりそうですが、人生を変えた本とはいっても過言ではない、
この本はまた読みたい。
そして薦めてくれたその人に、心から感謝したい。
photo by Q in 豊島 Nikon:D7100