先の見えない長期戦になってしまっている病気に悩んでいるわたし。
なにか解決策はないかと本を読んだりして勉強しているのだけれど。
そこで出逢った『病気は才能』という本。
これを読んでなんだかものすごくしっくりくる部分がありました。
スピリチュアル的な感じとかではなく、
『心と体はつながっている』ということを優しく説いている本っていう感じかな?
「それはそうやろうけど、だから何?」とか、
この本を読んでも「んなわけないでしょww」っていう感想を持つ人もいると思う。
そんなわけない部分も大いにあると思いますし、
すべてがこれに当てはまるわけじゃない、全然。
だけど、標準治療をしても完治しない病気を抱えるわたしにとっては
すごく有益な考え方でした。
ひとの心(脳)というのは『潜在意識』と『顕在意識』に分かれています。
潜在意識=無意識
顕在意識=意識できる部分
そして、
潜在意識(=無意識)が95%
顕在意識(意識できる部分)が5%
という割合なんだそう。
ってことは、ひとの心(脳)っていうのは無意識の部分の方が圧倒的なのですね。
まずはこれにびっくり!
詳しくは ⇒ ★
だから、この潜在意識をいかに有効活用できるかで
人生が色々と変わってくるのだそう。
それで有名なのが『マーフィーの法則』とかのマーフィさん。
マーフィーさんはこの潜在意識を有効活用する方法をいろいろと提唱しているよう。
(わたしも本持ってるけどちゃんと読んでない)
この潜在意識と顕在意識に大きく乖離があると、
病気となってその人にサインを送るのです。
潜在意識が、
「もうちょっとわたしの思ってること、尊重してくれませんか?」ってな具合で。
それがよくわかるエピソードが。
ある60代の男性がガンにかかってしまいました。
その男性は高圧的な物言いをする性格で
それ故、3人の子どもたちはそんな父親を嫌い、
それぞれに家庭を持ったというのに孫の顔を見せにきたこともないくらいでした。
もちろん、父親の方から出向くこともありません。
けれど、入院生活が長引いていた頃、
男性の子どもたちが孫を連れて会いに来たのです。
男性はそれを非常に喜び、帰ってからも笑顔が絶えなかったそう。
このエピソードからわかることは。
男性の潜在意識で思っていたことは
「子どもたちに会いたい。もっとわかり合いたい。孫にも会いたい。」
けれど、そんな本当の思いを顕在意識で打ち消してしまっていたのです。
だから、潜在意識が「こっちの要求に応えてくれ!」と、
病気というかたちで表現をしてきたのです。
実際にガンにかかったことによって、子どもたちは自分に会いに来てくれた。
ということになります。
このエピソードを読んで、腑に落ちるものがありました。
(ガンになったから良いとかそういうわけではないです、決して)
わたしも、潜在意識を打ち消して打ち消して生きてきたから。
(その時は全く無意識なんだけれども振り返るとそれがよくわかる)
HSPという気質やおとなしい性格ゆえかもしれませんが、
『我慢をすること』『無理をすること』その連続だったような気がします。
いちばん身近な親ですらわたしは心を開いたことがありません。
(というより、あるタイミングで閉ざしてしまった)
だから、言いたいことなんて誰にも言えないし。
小さなときからまわりの空気を人一倍読んでしまい気を配っている子どもでした。
相手(大人)の要求はなんなんだろうとすぐさま見抜き、その要求に応える。
無理をして。我慢をして。
相手の喜ぶことだったら、思ってもいないことだって言えてしまう子どもでした。
いわゆる優等生だし、いい子でした。
そこに子どもらしい『わがまま』とかそういうのを発揮したことがありませんでした。
母親からの愛情をじゅうぶんにもらえなかったという自覚もあります。
とにかく、寂しかった幼少期。
母親でしか満たせない心の隙間はいつまでも満たされることなく大人になり
『インナーチャイルド』というものを抱えてしまいました。
それでも、わたしを認めてくれる人と出逢い、初めて自分が生きている実感を
感じても、裏切られてまた心を閉ざす。
そんな風にして生きてきました。
以前に付き合っていた彼には全く本音が話せませんでした。
なんでかって、嫌われたくなかったから。
彼と付き合って1年ほどが経過したころ、わたしは突然パニック障害を発症しました。
軽い方だったとは思うけれど、ある特定の状況下にいると必ず起こる。
そしてそれが予期不安を呼び悪循環を生んでいました。
そんなしんどい病気を今抱えているということを彼には話すことができませんでした。
めんどくさい女だと思われたくなかったから。
彼氏という存在はわたしにとっては偉大です。
小さな頃に傷ついた気持ちや『愛されたい』という欲求を唯一叶えてくれる人だから。
母親に抱きしめてもらうことはもう、大人だからできません。
女友達や男友達にずっと抱きしめてもらうわけにはいきません。
それをしてもらえるのは彼氏しかいないのです。
そんな彼氏だからこそ、わたしのすべてを受け入れてもらいたくて
知ってもらいたくて、どんなマイナスなわたしであっても愛して欲しい。
そんなどうしようもない承認欲求を抱えています。
だけど、何も、何も話せていない。わかってもらえてない。と思っていた。
潜在意識の中では話したかったのでしょう。
小さいころ悲しい思いをしたこと、常に生きづらいこと、
パニック障害になってしまったこと。
ネガティブな感情になること。
(これも全て、あとで振り返って初めてわかるので当時は気付いていません)
彼には一切ネガティブな言葉を発したことがありませんでした。
わたしの発想は元々はネガティブなんだけれども、それを口にするのが嫌で
ポジティブな言葉を発するように心がけています。
その意識づけは大切だけれど、たまには解放してあげないといけないわけです。
誰彼かまわずマイナスな言葉を吐いてもいいのかと言ったらそうではありません。
けれど、「つらい」「しんどい」くらいは言えばいいのに。
そんなこと一切言えなかったんです。
ここでおそらく、ちょっとした乖離が発生してしまっていたのです。
潜在意識(インナーチャイルド)と顕在意識で。
ある日、彼と彼の友達数人と遊びに出かけていました。
そこでパニック障害の症状が現れ出しました。
わたしの場合は、冷や汗、手足のしびれ、強烈な吐き気です。
これはある意味チャンスだったのです。
いつも言えない、「つらい」「しんどい」という思いを、
彼に発することのできるチャンスだった。
もう言わないとどうしようもないくらいに体調が良くなかった。
彼の友達に知られると心配をかけてしまうのがわかったから、
彼がひとりになるタイミング(トイレに立ったタイミング)を追いかけて
今のしんどくってどうしようもないという状況を伝えたのだけれど
わたしのポーカーフェイスがうますぎたのか、しんどそうに見えなかったのか
このとき、とても冷たい態度を取られてしまい…。
そこでわたしの心はバタンと大きな音を立てて閉じてしまいました。
さらには、ガチャガチャと鍵までかけてしまいました。
「やっぱり・・・めんどくさいんだ。こんな風に『しんどい』とかいう女は。」
「嫌われたくないから・・・もう言わない。何も言わない。」
そこからは今まで以上にネガティブな発言はしなくなりました。
38度の熱が出ていながらデートをしたこともあります。
それは記念日だったから。
彼が考えてディナーも予約してくれていたから、「体調が悪くて、、」
なんて言えなかった。
「せっかく予約してあげたのに」そう思われるのが怖かったから。
しかも気付かれなかった。
それだけポーカーフェイスでいられる自分にもあっぱれですが・・・。(違)
『わたしが我慢してすむならそれでいい』
潜在意識と顕在意識。
大きく乖離してしまっていました。
パニック障害と併行して、全く別の病気がわたしのカラダをどんどん
蝕んでいっていました。(それが今も続いているわけです。)
それでも、こんなわたしの悲しい気持ちだったりをわかってくれる人と
出逢う機会があって、その人に『インナーチャイルド』という概念を教わりました。
「もっともっと心の声に耳を傾けてあげて欲しい。
きゅうちゃんの中にいるインナーチャイルドが悲鳴をあげてる。」
「彼氏との関係性を見直す必要があるし、話し合うべき。
相手に気を遣うことや思いやることは大切やけど、
きゅうちゃんのその優しい気持ちが良い方に動いてないよね?
きゅうちゃんの本当に気持ち何も伝わってないよね?」
そう言われたときは、自分たちの関係を否定された気がして
すごく嫌だったから「そんなことない!!」って思ったんですけども、、、
(彼氏と仲は良いと思ってたから。わたしが何も言わないから喧嘩もしないので。)
図星だった。
そして、彼との話をわりと密に話してきた友達には
「付き合ったころは幸せそうやったけど、
1年経ったくらいの頃からかなぁ・・・『幸せを感じようとしてる』
ように見えた。」と言われました。
図星だった。
潜在意識では、めちゃくちゃ寂しかったんです。
何も言えてないし、わかってもらえてないし、あの苦しい状況だったときに
冷たい態度をとられたこと。
ピンチなときに助けてくれるんが彼氏なんじゃないん!?!?
そんな思いがグルグルと渦巻く一方で、顕在意識では
「いや、そんなことない。体調悪くなるわたしが悪いんや。
こんな風に生きづらさを感じてる自分の性格が悪いんや。
彼はわたしを彼女としてくれてるし、普段だって連絡もちゃんとくれるし
友達や趣味を優先しはるけど、わたしのことも気にかけてくれてる。
記念日や誕生日もちゃんとしてくれてる。わたしが望みすぎなんや。」
と打ち消す。
『わたしは幸せなんだ』と強く強く【思い込ませて】いました。
こんな大きな大きな潜在意識と顕在意識の乖離が
わたしの病気をどんどんひどくさせてた。
というのがよーーーくわかるんです。
潜在意識の中にある、わたしの本当の欲求が満たせてないことに限界を感じて
病気という現象を起こして訴えかけているのです。
だからね、潜在意識に耳を傾けてその欲求を叶えてあげることが大切なんだと思う。
わたしの場合は、もう少し「しんどい」や「つらい」を言えるようになること。
無理をしない、頑張りすぎない。
自分を認めてあげること。
短所も長所もすべて愛してあげる。
できるならば大切に思う相手に、すべてをわかって受け入れてもらって
愛してもらえること。 マイナスな自分もすべて。
「そのままでいいんだよ」と言ってもらえること。
無条件に抱きしめてもらえること。
これをしていけば、病気が治るような気がするんです。
***
あくまでもこれはひとつの考え方にすぎないし
病気に対するひとつのアプローチの仕方なのですが。
病気によっては、これが功を奏する方もいるのではないかと感じました。
医学は大きく西洋医学と東洋医学に分けられて
病気によっては(←ここ重要だけど)、どちらがいいとかではなく、
どちらもうまく併用していくことによって治るのではないかと思っています。
わたしは、命にかかわる病気ではないので、
すべてを理解してくれる(理解しようとしてくれる)パートナーと共に
病気をつぶしにかかれたらいいなぁと思っています。
この本を読んだことで、ネガティブにしか思えなかった自分の病気が
少しだけ、前向きに捉えることができるようになりました。
毎日つらいけど、がんばろっかなって少し思えてきています。
最後まで読んでくださってありがとうございます!!!
文章のまとまりのなさがすごいですが・・・苦笑。
photo by Q in 南港 OLYMPUS:E-PL5