↑の続きです。
『ささいなことにもすぐ動揺してしまうあなたへ』はなかなか読み進めることができず
読みかけになっていたのですが、数年後、不意な瞬間にHSPともう一度
出逢うきっかけがありました。
ある日、大好きな先輩が帰省しており、いつものメンバーで女子会をすることに。
帰りの電車で先輩と2人きりになって、お互いに自己啓発本が好きだということを
知っていたので、先輩から最近のオススメの本を教えて頂きました。
翌日、さっそく調べてみたのですがその時、関連本ということで下の方に出てきた
それが『敏感すぎる自分を好きになれる本』でした。
その頃、本当に色んなことがあって気付いたことがあったんです。
『自己肯定感が低いことがわたしの人生をダメにしている』ということ。
わたしは自己肯定感がめちゃめちゃ低いです。
HSPの人は多分みんなそうだと思う。
だって、世の中はHSPじゃない人が8割を占めているのです。
自己主張や明るさや高いコミュニケーション能力を要求される世の中においては
圧倒されてしまうのです。
「どうして自分はこんなに弱いんだろう」
「どうしてこんなにすぐに傷ついてしまうんだろう」
「どうしてこんなに嫌なことが忘れられないんだろう」
それはもう自分を追いつめることしか思いつかないくらい。
HSPじゃない人とこの現代を、肩を並べて歩いていくということが
どれだけしんどいことか。
ゆえに、自己肯定感がどうしても低くなってしまいます。
決してその人が悪いんじゃない。
けれど、HSPの人は往々にして良心的で優しくてマジメです。
刃の矛先を誰に向けることもなく、自らに向けてしまうのです。
『敏感すぎる自分・・・』
わたしのことだ、と思ったし、HSPについて書かれている本だろうなというのは
察しがつきました。
とにかく、自己肯定感を高めるということが当時のわたしのテーマだったから
これは何か得れるものがあるだろうと思って
その日の仕事帰りに本屋さんへ寄りました。
使命感のようなものがあったような気がします。
今すぐ読まなくちゃ!って。
本屋さんには似たような本が2冊あって、どちらにしようかと
パラパラと本をめくって少し内容を読んでみたのですが
その瞬間からもう・・涙が、、、
少し読んだだけで涙があふれてきちゃいました。
公の場なので必死にこらえましたが。
HSPについて書かれた本。
こちらはHSPの研究を進めてきた人がまとめた本でした。
内容は大衆向けで非常に読みやすかったです。
そして、とにかく自分に当てはまりすぎる。
著者はわたしが生まれた時から今までずっとそばにいたのか、と思うくらい
わたしのことがそのまま書かれてあって、驚くと同時にとにかく涙が止まらなかった。
初めて理解してもらえたから。
初めてわかってもらえたから。
このしんどかった感性が。
どうしようもなくツラかったこの気持ちが。
生まれてきてから今までずっと抱えてきた苦悩が。
救われたんです、ホントに。
性格ではなく、気質であること。
異常なんかではないこと。
どうしてもデメリットばかりに目が向いてしまうけれど
その繊細さは非常に優れたメリットがあること。
素晴らしく美しい気質であること。
初めて自分を肯定できたような気がしました。
よく「あなたはそのままでいいんだよ」みたいな声を聞きます。
・・・が、ダメなんです。
そのままだったら生きていけないんです。HSPは。
だけど、初めて「そのままのあなたでいいんだよ」って言われたような気がしました。
「人は変われる。性格は変えられる。」
そんなことを聞きますが、HSPは性格ではありません。
神経質で引っ込み思案で傷つきやすい性格ではありません。
気質なのです。
なので、変えることはできません。
「考え方を変えよう」とか
「気にしないようにしよう」とか
そんな次元の問題ではないのです。
それ以前の問題で、心が勝手に動いてしまうのだから。
コントロールの出来ないところで。
けれど「それでいいんだな」って思えました。
こんな自分がしんどくて、こんな自分じゃダメだ、、、
ってずっと思ってたんですけどね。
でも、こんな風に生まれてきたんだし。
じゃあまぁいっかって、今は思う。
何が大切かって、そんな自分に気付いたのなら自分を責めるのではなく、
自分を認めること。
そして、それとうまく付き合っていくこと。
それが大切なのかなと思っています。
ないものを嘆いても仕方がないから。
HSPだって素敵なものたくさん持っている。
そういう部分を伸ばしていけばそれで良いと思っています。
完璧な人はいません。
華やかで悩みなんかなさそうなあの人だって
想像以上の悩みを抱えているものだから。
HSPでも日々を楽しく、明るく、生きていくことはできると思っています。
このブログでは、そんなわたしの落ちたり上がったりな日々を、
大好きな写真と共に綴っていきたいと思っています。
photo by Q in 南港 OLYMPUS:E-PL5